【必見!意外と知らない】遺伝子組換え何それおいしいの?

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ほいっす、もすたです。

 

今回は、遺伝子組換えについて。

みなさんは遺伝子組換えの存在どこまで知っていますか?

 

まずは問題。デデン

「あなたは遺伝子組換え作物を食べたことはありますか?」

 

A. よっぽど気を遣っている人以外、全ての日本人が食べています。

 

いやいや。 と思っている人も多いかと思います。 

今回は、日本における遺伝子組換え作物の現状についてお話ししていきます。

 

遺伝子組換え作物とは

遺伝子組換え技術により、

①DNAに外来の遺伝子が導入されている

②その遺伝子により新たなタンパク質が作られている

作物のことを遺伝子組換え作物といいます。

 

世界の遺伝子組換え作物事情

現在、世界全体で栽培されている遺伝子組換え作物の耕地面積は19,170万haであり、地球全体の耕地面積の約13%, 日本の耕地面積の5倍です(2018年)。

栽培されているのは、耕地面積順にダイズ、トウモロコシ、ワタ、ナタネとなります。

国別ではアメリカ、ブラジル、アルゼンチン、カナダ、インドなどです。

一部の作物と一部の地域で遺伝子組換え作物の栽培が集中していることがわかります。

 

日本の遺伝子組換え事情

それでは日本は?

日本では遺伝子組換え作物の商業栽培は、カーネーションのような花卉類以外は行われていません。

では、日本ではどのように遺伝子組換え作物を利用し、私たちの口に運ばれているのか。

 

それは日本が遺伝子組換え作物を大量に輸入しているからです。

 

上にあげた栽培国では遺伝子組換え作物の作付割合が8割以上となります。

そこから、輸入品に含まれる遺伝子組換え作物の量は推測が可能です。

バイテク情報普及会の試算ではダイズ、トウモロコシ、ワタ、ナタネの総輸入量21,479千トンのうち、92%の19,788千トンが遺伝子組換え作物であるとされています。

食品としては食用油、しょうゆ、コーンスターチ、コーンシロップとして利用されています。また、家畜の飼料としても使われています。

cbijapan.com

 

遺伝子組換え作物の未来

これだけ、日本でも利用されている遺伝子組換え作物ですが、商業栽培は行われていません。

あくまでも私の考えですが、これは印象によるものだと思います。

平成28年消費者庁が行った「遺伝子組換え食品に関する消費者意向調査」では、遺伝子組換え食品に対して不安に感じている人の割合が5割を超えています。

以前に比べると遺伝子組換え作物に対する理解が進み、不安感は減少傾向にあるが、未だに5割もあるのが現状である。

実際に、地方自治体を通して制限をかける取り組みなども市民の遺伝子作物への印象からくるものだと考えられます。

2010年には日本学術会議から提言書が作られており、「遺伝子組換え植物の社会的な受容に向けての取組を進める 」ことにも触れられています。いろいろ書いてあるので、気になる方は。

 

最後に、

日本で遺伝子組換え作物を導入したらどうなるかについての研究報告がバイテク情報普及会から出ています。

報告書によれば、日本に輸入されるGMダイズおよびGMトウモロコシにより、1兆8,000億~4兆4,000億円のGDPが生み出されています。これは、日本のGDPの約0.93%に相当します。所得に換算すると、1世帯当たり年間約25,000~60,000円の所得増加に貢献しています。これらの経済的貢献度は、同一モデルで算出したコメ産業の約3分の2の規模に相当します。日本ではGM作物としてワタやナタネも利用されていますので、これらを算入するとGM作物の潜在的な経済的貢献額はより大きなものになるでしょう。

報告書ではさらに、仮にGMダイズおよびGMトウモロコシの輸入を停止した場合の影響を調査しています。代替品の調達がなければ、国産トウモロコシの価格は約 2.5 倍、国産ダイズは約 1.9 倍、国産の鶏肉、卵は約 2倍、国産動植物油脂は約 1.9 倍に上昇し、結果として実質 GDP を約 0.61%押し下げると試算されています。

GM作物 → 遺伝子組換え作物

-バイテク情報普及会

 

実際には遺伝子組換え作物の輸入を止めることはできないので、ここまで生産額は大きくはなりませんが、遺伝子組換え作物栽培を行うことができれば、経済的貢献度は大きそうです。

 

以上です〜 技術についてもまた書きたいと思います。

 

まとめ

・世界では遺伝子組換え作物の耕作面積が増加 → 日本の耕地面積の5倍

・日本は遺伝子組換え作物の輸入国 → 食品や家畜の飼料として利用

・未だにマイナスイメージは拭えない。